安倍晋三首相が病気のため電撃辞任し、次の首相ポスト安倍の論争が加速しています。
しかし総裁選の投票方法が決定し、ほぼあの人に決定という声まで出ています。
自民党総裁選・次の首相の立候補者をおさらい
まずは、自民党総裁選挙に立候補している人をおさらいしておきます。
- 石破茂 元防衛大臣
- 岸田文雄 政調会長
- 菅義偉 官房長官
現在この3人が、出馬の意向を示しています。
石破茂は最近、韓国との協調姿勢を示していることからネット上では不支持の声が多く上がっています。
しかし世論調査では、国民からの支持は一番です。
岸田文雄は、当初多くの議員票を集められると思われており、ポスト安倍に一番近い人と言われていました。
しかし、菅義偉官房長官の出馬が報じられ、状況は一変しました。
総裁選が党員投票なしに!菅義偉が次の首相⁉
自民党の二階幹事長は、総裁選挙に党員投票なしで行うことを決めています。
通常の総裁選であれば、党員票と議員票を50:50の割合で投票を行います。
しかし、党員投票なしの総裁選びとなり、議員票だけで次期首相となる総裁を選ぶことになりました。
国民世論では、石破茂元防衛大臣が一番人気。
国民と党員では若干の違いはありますが、党員からも石破茂が人気であることは間違いないでしょう。
もし党員投票ありの総裁選挙が行われれば、石破茂の当選が濃厚となります。
世論の支持もあり、石破茂はかねてから総裁選挙は党員投票も含めて行うべきと発言しています。
一方、両院議員総会による議員だけの投票となった場合、小さな派閥の石破派だけでは石破茂は選挙で勝つことはできません。
他の派閥とも一線を置く石破派が、議員投票だけで相殺を勝ち取るのは限りなくゼロに近いでしょう。
菅義偉の支持派閥が拡大中!安倍の引継ぎ役を評価⁉
菅義偉官房長官は総裁選挙に出馬することを決めています。
そして、最大派閥の細田派や麻生派・二階派が菅官房長官を指示することを発表しました。
自民党には、
- 細田派
- 額賀派(竹下派)
- 岸田派
- 麻生派
- 二階派
- 石破派
- 石原派
の7つの派閥があります。
菅官房長官を支持する細田派・麻生派・二階派の議員を合わせると、全体の過半数を占めます。
そのため、決選投票なしの一発投票で菅官房長官が総裁に選ばれる可能性が高くなりました。
実は今回の総裁選が行われても、2021年9月にもう一度総裁選挙があります。
そのため今回の総裁選は、来年までの引継ぎをうまく進めてくれる人を選ぶ選挙ともいえます。
海外からはアベノミクスを継続してくれるのは官房長官の菅義偉と言われていて、期待が高まっています。
これまで絶対総理大臣にはなりたくないと言い放ってきた菅義偉が、急遽総裁選に出馬することになったのは、来年までのつなぎとして総理大臣になることを容認したからかもしれません。
現在のコロナ禍や安倍の電撃辞任でやるべきことが残されたままの状態で、おそらく汚れ役を買って出たと見るのが自然かもしれません。
ただこの難しい状況を乗り越えられれば、実力が認められたことになり、その後も首相を続ける可能性は高くなりますね。